UO思い出の電脳空間。



最近は何をするでもなくバルクげっふぉだけしてログアウトする日々が続いているのですが、

日付も変わったころにげべぞからメッセが届きました。

なんでも家腐りで見つけたものを見せたいと言うことだったので、ログインしてげべぞ宅に。



家腐りで見つけたと言う一冊の本には、ナオミと言うプレイヤーに宛てたメッセージが残されておりました。



ナオミさんがとある病気でこの世を去ったこと。

家の持ち主はそんなナオミさんへの思いを込めてこの家を建てたこと。

そして偶然その本を見つけた人からのメッセージ。



10ページに渡って書かれた文章に、なんとコメントしたらいいかさっぱり分からなくて、

と言うかむしろ「コメントする」なんてことをしていいのかしらん?と言う感じがしたので、

げべぞが「ちょっと切ないやね」と口火を切るまで、何も言えませんでした。



その家があったのはファイア島の沿岸。

ナオミさんへのモニュメントとして建てられたのであろうその家があった場所は海を眼前に横たえていて、故人を偲ぶにはすごくいい場所。





この家の持ち主が、その家と本とアイテムとを、どうして欲しかったのかは分かりません。





もしかしたら静かに朽ちさせて欲しかったのかも知れないし、

誰かに見つけてもらって、ナオミと言うプレイヤーがいたことを知って欲しかったのかも知れない。



全てはもう想像することしか出来なくて、

私たちにその後の「正解」を見つけることは難しいことだし

そもそも正解があるかどうかも分からないよなと。

そんな風に思いました。



家からは、各種堀りアイテムが出て来たそうです。



げべぞうはこれから海外に出稼ぎに出る予定だったので、

この本と堀りアイテムを連れて行くことになりました。



飛鳥から出ることのなかったナオミさんに、世界を見せてあげたいと。

ブリタニアに残ったバカたちが、一緒に旅に出ます。



そして飛鳥に戻って来たときには。

この本をまた海の見える場所に置いてあげたいなと。

思います。





人の死を扱った一冊の本。

本当はあんまりおいそれと触れちゃいけないと思うんです。

やっぱり人の命は重い。

まして、そこに誰かの悲しみがあるのなら、尚更そっとしておいた方が良かったんじゃないかと言うのが私の考えです。



でも。

げべぞうがそれを拾って私に見せてくれたと言う一連の流れには、何らかの縁があるのかもしれないので。



私たちが出来うる限りのことは、してあげたいなぁと。

思いました。



げべぞうとナオミさんに、いってらっしゃい。